年収5億円のネットスターを輩出する中国ライブ配信アプリ淘宝直播(タオバオジーボー)を触って見た
こんにちは、Mioです。
今回は中国で以前から流行しているライブコマース、淘宝直播(タオバオジーボー)について紹介したいと思います。
中国では今の自分を生放送で配信する 「直播」(生放送)が2016年のライブ元年以降、非常に盛り上がっています。
日本でも以前ならツイキャス、最近ならばイチナナLiveとライブ配信サービスの盛り上がりの予感を感じられます。
しかし、中国は以前から流行しているということもあり、それらのサービスを使ったマネタイズの方法も整備されています。
中国には
映客直播 http://www.inke.cn/
等のライブ配信アプリがあり、生放送をすることで視聴者の人から投げ銭をもらうというシステムがあります。フォローワー数や投げ銭が多いLive配信主を「网红(ワンホン)」(ネットスターという意味)と呼ばれ、トップ層は年収5億円(3,000万元)あるそうです。
今回はそのライブ配信とECサイトが繋がった、ライブコマースの淘宝直播について紹介したいと思います。
淘宝直播とはアリババのECサイト淘宝(タオバオ)が提供する、ライブ配信型ショッピングのことです。
では、実際に見ていきましょう。
これが淘宝のホーム画面です。
(日本にいると日本版のページとなり、Live配信の数が少ないので検索欄の右にある位置変更で中国大陸にいる設定に変更しておきましょう。)
このページを下にスクロールしていくと、淘宝直播が出てきます。
メイクをしている女性を選択してみます。
そうすると、こういう画面が出てきます。
下にスクロールしていくと沢山のLive配信をしている女性の中から自分が見たい生放送を選択して見ることが出来ます。
今回は何となくですが、絡絡Alisaさんの生放送を見たいと思います。
20万人のファンがおり、現在Live中の生放送が13万人に見られている方なので、立派な网红(ネットスター)であることが伺えます。
彼女の生放送を見てみましょう。
ここで画面の説明も一緒にします。
①左上の88173は今Live配信を見ている人の数です。
②「关注」ボタンでチャンネル登録をして、彼女のファンになることが出来ます。
③00:19というのは、この時間内に彼女をチャンネル登録(关注)をすると、红包(日本で言うとお年玉)が抽選で貰えるので、チャンネル登録をしてもらうように彼女は懸命に視聴者にアピールしています。
④では彼女が今日紹介する商品を見ることが出来ます。
(160個の商品!凄い数ですね...)
⑤では視聴者からの質問やリクエストに答えます。103や126という数字が書いてありますが、これは④の中の商品番号です。これは視聴者が彼女に実際に着てみて欲しい番号になります。画像をよく見ると、彼女のコートの上に111という数字が書かれたバッジがついています。これも商品番号です。
⑥で彼女に質問やリクエストを送ることが出来ます。
⑦で彼女に「いいね」を送ることが出来ます。
(余談ですが、目の前で生着替えです笑)
今度は彼女は82番の洋服に着替えました。
では左下の160の中から、82番の商品を購入してみましょう。
これが82番の商品の購入ページです。
何と!商品紹介が動画と画像で見れるようになっています!
動画を見てみます。
PVのように編集されているPR動画です。お金がかかっています。
戻りまして、
右下のボタンでカートに入れる、または、すぐに買うを選択して購入出来ます。
以上が淘宝直播の紹介となります。
まとめとして、
⑴网红(ワンホン)のプロフェッショナル意識が高い。
絡絡Alisaさんは毎日3-4時間に及ぶ時間をひたすら視聴者の質問に答えたり、商品を紹介したり、着替えたりで大忙しでした。彼女は勿論、中国版Twitterである微博(ウェイボー)のアカウントも所持しており,5万人を超えるとフォローワーがいます。日本のインフルエンサーで1日にこんなに長くの時間をネットに自分を写す人は少ない、むしろいないと思うので中国のネットスター、网红(ワンホン)のプロとしての意識の高さに驚きました。
⑵ライブ配信のコンテンツ制作コストの高さに驚いた。
彼女が撮影した場所も専用のスタジオで、アシスタントさんが彼女が次に着る服の準備を手伝っていました。また商品によりますが紹介動画もあり、それを着た自分をイメージ出来るウキウキする仕掛けがありました。この様にライブのクオリティを上げたり、商品紹介にも動画をつけるなどの方法で視聴者の購入意欲を高めさせていました。
これを受けて、
日本にも中国の网红(ネットスター)の様にYoutuber以外にも動画でお金を稼ぐ人が増えていくことが感じられます。自己プロデュース力があれば、様々なメディアを駆使してプロとして生活出来そうです。自己プロデュース力をつける為の講座やセミナーにも人気が集まりそうです。
また、ZOZO TOWN等のEコマースでも写真撮影するなら一緒に動画も撮影してモデルさんにくるっと一周回って貰う等の施策があると良いと感じました。Eコマースも新たな方法を取り入れ、購入検討者の意欲をより一層高めていくことが必要と感じました。
最近ではメルカリでもライブ型Eコマースが出現していますが、これから日本でもこの流れが加速していくこと間違いなしです。
以上が淘宝直播の紹介でした。
次回、Live配信を実際にやってみた感想を書きたいと思います。是非ご覧ください!